仕事の制御(コントロール)具合によるストレス
日常の仕事において、発生するストレスのうち、この仕事の制御(コントロール)具合に起因するストレスの割合は、実は非常に大きい。
一般的に仕事が自分のペースできる量である事はあまりないのではないでしょうか。
人手不足が叫ばれている昨今の状況ですが、一人当たりの業務量は明らかに増えていると思われます。
そうすると、日常の中で、常にTo Do リストがいっぱいで思い通りに仕事が進まない、どうしようという脅迫観念に日々さらされている人が多いのではないでしょうか。
この仕事の制御(コントロール)具合が活動のモチベーションになる場合は良いのですが、仕事の制御ができていないと感じると強いストレスを日々感じることになります。
またこのストレスは日々感じ続ける事で身体的、精神的両面に影響を及ぼすことが問題であります。
対処方法
1、まずはタスクをTo Do リストに落とし込む。
やることがいっぱいあると、漠然と考えると、それ自体がストレスの原因となる。だから、やることを全てTo Do リストに入れることで、まず常に自分が把握しなくてはならないと言うストレスから解放されます。
2、その日のタスクの全体像を見極めよう。
→ To Do リストは進捗管理で非常に有効です。
しかしながら何でもかんでもTo Do リストに入れると玉石混合で重要度と優先順位の判別がつかなくなり、ずっと残っているゾンビタスクが生まれたりします。いつかやろうと置いておく事は良いのですが、ゾンビタスクがあるおかげで、毎日のタスクの絶対量が減らず、それがストレスの一因になったりもします。
3、リストの中で、重要度の高いものを1日のスケジュールに落とし込みましょう。
理想的にはリストのタスクを全て日常のスケジュールにいつやるかを含めて落とし込めれば、実行確率は格段に上がります。しかしながら、ToDo リストのタスクを1日のスケジュールに全て組み込む事はなかなか現実的ではありません。
そこで重要度の高いタスクを優先して1日のスケジュールに入れ込みます。これは誰もが経験則的に理解している時間管理の手法だと思いますが、頭を使ったり集中しないとできないタスクは、朝一の脳がリフレッシュしている状態が最も処理スピードが早い時間帯です。
だから、その時間帯に、重要度の高いタスクを置き、少し時間の余裕がある場合はまとめたタスク処理の時間として設定すると、確実に処理しなければならないタスクとできるだけ早く処理をしたいその他のタスクをを一定のスピードで処理することが可能となります。
4、結局は一つ一つ確実に処理したほうがトータル的には時間短縮となる。
1番だめなパターンは、焦ってあれもこれも手をつけて結局は全然進んでいないというパターンです。焦ると思考停止となり、冷静な判断ができなくなる。結局追い込まれてどうしてもやらないといけないことを最後にすることになる。
そのどうしてもやらないといけないことは、重要でないかもしれない。でも緊急度は高い。
結果として、これを繰り返すと時間あたりの生産性が著しく落ちるのは明らかです。
これは毎日こんなに忙しいのに、なぜかやることが減らないし、成果にもつながっていないというストレスになりがちです。
5、まとめ
まず仕事におけるタスクはなくなる事は無いし、日々生まれるということを理解し、一定のタスクが常に在庫としてある状態を受け入れましょう。
その上で、その日のゴールを決めましょう。
そして、迷ったり、テンパったりした時は、ふぅっと息を吐いて、自分はどこに向かいたいんだという目的地を改めて確認しましょう。
そうすることで、その日の最善の目的地が見つかるはずです。