夏といえば高校野球!カキーンという金属バットの音、大歓声! これぞ甲子園という夏の風物詩がもどってきましたね! 時代によって、感じる感覚は変わります。
今は、高校野球の見方も変わりました。昔は強い高校と、初めて出てきた高校の落差は激しかったので、判官びいきの感覚で負けているチームを応援するような感覚でしたが、今はどこの高校も甲子園に出てくるチームは強い(当たり前ですが)です。
以前は見る側として高校野球で活躍しプロ野球にスカウトされプロ野球選手になることが一つのゴールのような単純な発想しかありませんでしたが、今は全く見方が変わりました。そんな単純なことだけではない。いやそんな事より、一球、一球に全力をつくしている、今この瞬間が全てなのだ。自分も他種目で競技をするプレーヤーとして、県代表として全国大会に出場する意味を少なからず体験したものとして感じる部分も当然ありますが、感じ方が全く変わりました。
競技者として、相手の能力が自分を上回っているかは、本能的にすぐ察知できるものです。でもこの場面、この一球だけなら、相手を上回ることができるかもしれない。この刹那なめぐりあわせがドラマを生むのです。
そう考えると、一人ひとりの表情や、仲間との会話、一球一球の間合いなど、この瞬間を全力で戦っている選手に感情移入してしまうのですね。
どんなに点差が離されていても、自分が何とかして繋げば終わることはないのです。だから最後の1球まで全力でいけるのでしょう。
コロナが明けて日頃打ち込んできたものを全力で出せる場所ができて、本当によかった。感動をありがとうございます!